識者によるおすすめの作品コメント 藤浪瑛智

藤浪瑛智 Eiji Fujinami

藤浪瑛智氏 画像

日本画家、両感音性難聴6級
アトリエかぜのへや代表。静岡県静岡市生まれ。
名古屋芸術大学大学院 美術研究科修了。

かぜのへや絵画教室を主宰しながら、
カルチャースクール日本画・水彩画講座講師、
私立大学造形学部非常勤講師、私立中学校・高等学校 美術科非常勤講師、同校美術部顧問を務める。
幼稚園児からシニアまで幅広い世代に、生涯にわたって美術に親しむヒントを伝えている。

静岡県日本画連盟理事
静岡市美術家協会事務局長、静岡市文化協会理事
第1~4回「未来のクルマ」絵画コンクール審査委員長

 

識者おすすめ作家

杉浦 愛菜

Aina Sugiura

識者おすすめ作品 
パイナップル
識者おすすめ作品 
さかな

2013年よりwaCに所属。
シャイでキュートな性格の持ち主です。
数えきれないほどの○△□を描き、その面をビビットな純色で塗り分けていく描法が、彼女の表現スタイルです。パイナップルや大きな魚の作品は、デザイナーもびっくりするほどインパクトがあります。

 

 

 

識者おすすめのコメント

杉浦さんの「パイナップル」の絵は、一度観たら鮮明に記憶に残るぐらい強烈だ。
メリハリのある色づかいと緻密な構成は、ひとつひとつの色がまるでメロディを奏でるかのように軽快だ。
果肉部分の緻密さとは対照的に、葉っぱの大胆な色合いとシンプルな構成は力強さを覚える。
周りの余白がまた効果的で、パイナップルそのものを強烈に浮かび上がらせている。ぎゅっと詰まった果肉と勢いよく伸びる葉っぱは、緩急自在な杉浦さんのなせる技(ワザ)である。

「さかな」の絵も見逃すことはできない。ウロコが無限大にひろがる宇宙空間のようだ。その周りを構成する目や背びれ、尾びれのダイナミックかつシンプルな色合いとの対比が、心地よいリズムを生んでいる。
空気を含んでいるような背景の澄んだ色合いからは、さかなの息づかいが聞こえてきそうだ。