障害のある人の作品の魅力はどんなところにもあるとお考えですか？

展示している作品をじっと眺めていたり、「素敵ですね」といった感想を下さるお客様が沢山いらっしゃいます。事務所内に障がいのある方のものではないアート作品も展示していますが、明らかに鑑賞した方の反応が異なります。
作者の素直な気持ちが作品に表れていて、見た者に訴えかけてくるので、自然と見入ってしまったり、好ましく感じられるのかもしれません。
障がいのある方のアート作品には、そういった人の心を惹きつける魅力があると感じています。

障害のある人の作品を鑑賞したり活用したりすることでどんな効果が期待できると思いますか？

事務所内に作品を掲示していて感じるのは、作品があることでその空間の雰囲気が明るくなったということです。作品のもつ温かさが広がり、空間全体に影響を与えていると感じます。
私たちの事務所では訪れて下さった方に、「やさしさ」や「温かさ」を感じて欲しいと考えていますが、作品の醸し出す明るい雰囲気がそのような場を効果的に演出してくれていると思います。

共生社会における今後の未来について

当法人では、誰もが暮らしやすく、誰もが幸せを感じることが出来る社会の実現を目指しています。そして、そのような社会では、誰もが自分らしくいられることがとても重要かと思います。
障がいのある方のアート作品に触れることは、多様性や寛容さを意識することに繋がるのではないでしょうか。様々な場所でアート作品を目にする機会が増え、人々の心がやさしくなり、ひいては社会全体へ広がっていくことを期待しています。