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「ふぁいんだー」作品公募展 最終審査結果
12月4日、静岡県立美術館に於いて「ふぁいんだー」作品公募展の最終審査が行われ、次の方の作品が入賞いたしました。
各賞と受賞作品は次の通りです。
個人賞
静岡県芸術祭賞

作家名 | 清水 優舟 |
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作品名 | 華龍 花の妖精 |
作品に込めた思い
『華龍 花の妖精』は、目に見えないけれど自然界を守る大きな力… 野に咲く花やそよぐ風を優しく力強く見守るまなざしを感じて描きました。
審査評
画面全体を覆うカラフルな帯状の形が、変化しながら連続しており、よく見るとフォルムが浮かび上がっては、また消えていくような、不思議な空間を生み出しています。細かな手法を用いながらも大きな画面をまとめており、芸術祭賞に相応しい作品と言えるでしょう。(執筆者:植松 篤)
後援者賞(三井住友信託銀行賞)

作家名 | 長南 結衣 |
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作品名 | 優しいオウムたち |
作品に込めた思い
優しい作者が優しい色彩でオウムたちを描きました。
授与企業からのコメント
本作品は支店所属員の投票で選定しました。
作者のお優しい心が、色使い、デザイン、構図に満ち溢れていて、見ているだけで心が癒されて、優しく、幸せな気持ちにさせてくれる作品です。皆が気に入るのも納得です。(執筆者:小泉 健二 三井住友信託銀行静岡支店長)
奨励賞

作家名 | 田中 拓実 |
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作品名 | レインボーフィッシュ |
作品に込めた思い
海と魚と釣りが大好きです。近くの小川港にはよく釣りに行きます。虹色に輝く魚たちを描きました。
審査評
カラフルな魚群と海の中を表現した、美しく力強い作品だと感じます。全ての色がビビットな色で描かれていて、キツく感じそうなのですが、木の板に直接描かれ、板の模様と木の色で中和され、絶妙な形と色の配置でとても良い画面になっています。実際見ることはできない海の中を、作者の豊かなイメージで表現した絵画は、観る人が楽しくなる作品に仕上がっていて素晴らしいです。(執筆者:持塚 三樹)
奨励賞

作家名 | 森 双葉 |
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作品名 | 怠惰ちゃんのひとりごと |
作品に込めた思い
怠惰ちゃんの気持ちをひとりごとにして書いてみました。共感できるひとりごとやほんわかしちゃうひとりごとがあったら嬉しいです。
審査評
日常的なささやかな面倒や億劫な気持ちを、絵日記として作品化することで受け入れ、状況をポジティブに変換しているように思われます。また、キャラクターの造形は安定しており、表情や台詞から、キャラクターの感情が観る者に伝わってきます。(執筆者:植松 篤)
準奨励賞

作家名 | 伊藤 真希 |
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作品名 | 秋と猫のミーシャ |
作品に込めた思い
猫を描くのが好きです。切れ長の目と体の流線形が好きです。秋の落ち葉も全てにおいて同じ形がなく描いているととても勉強になりました。
審査評
黒板にチョークで描くという、いつかは消えてしまう刹那的な表現方法で、猫を丁寧に描き出しているところに感動しました。柔らかな体のライン、眼差しの力強さ、背景の木々や枯れ葉の美しさ。描かれた細部まで魅入ってしまいました。(執筆者:六車 由実)
準奨励賞

作家名 | 増井 亮宏 |
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作品名 | 耳が尖った男 |
作品に込めた思い
コウモリのような耳が尖った男を描きました。
審査評
第一次審査は写真選考で、絵の具やマチエールなどがわかりにくく気になるけれど、どうなのだろうという思いがありながらみていました。公開審査で原画を観た時、とても魅力的な作品で惹きつけられました。自分で作成したのだろうと思われる木のパネルに、たっぷりと使われた絵の具。筆跡と独特な色使いと、画面いっぱいに広がる不思議な表情。こんな絵が私にも描けたら良いなと思いました。また他の作品も見てみたい、ぜひたくさんの絵を描いてください。(執筆者:持塚 三樹)
準奨励賞

作家名 | 清水 悠生 |
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作品名 | いーろいろ |
作品に込めた思い
粘土でできた、カラフルなキャラクターを集めた作品です。現在、中学1年生ですが、2年前から作り貯めた作品の抜粋となっています。顔やポーズ、後ろ姿まで、キャラクターそれぞれが個性的です。「違い」を楽しみながら見て欲しいです。
審査評
オリジナルのキャラクターが、カラフルな粘土で、表情、ポーズとも個性あふれる姿で造られています。その表現力は中学生とは思えない程豊かで、完成度が高いですね。これからどんなキャラクターたちが増えていき、物語が展開していくのか楽しみです。(執筆者:六車 由実)
審査員特別賞(植松氏)

作家名 | 片山 八雲 |
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作品名 | 陸地で休んでいるフンボルトペンギン |
作品に込めた思い
文鳥を飼い出してから鳥の魅力にハマり、鳥の絵ばかり描いてます。 日本平動物園で見たフンボルトペンギンの動きがとても可愛くて描いてみたくなりました。 お腹と足を立体的に描くのが難しかったです。 背景の海や岩もこだわって描きました。
審査評
小品ですが、対象をよく見て描いており、細かな羽毛の描写など、質感を感じさせるものとなっています。ストレートな写実的表現で、その点では応募作品1、2を争う出来映えです。反対に背景の大ぶりな描き方も効果的です。(執筆者:植松 篤)
審査員特別賞(六車氏)

作家名 | 赤池 僚也 |
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作品名 | 僕の NO ART, NO LIFE |
作品に込めた思い
ライフワークとしている絵の制作を毎日とっても楽しんでいます。高校を卒業してからずっとこのスケッチブックに描きためていて(48冊目)、モノトーンの人物や動物、鳥、車などが900点以上あります。自分が大好きなモチーフを選び、鼻歌を歌いながら無駄の無い美しいラインで一気に描きます。
審査評
毎日描き続けている継続性と、既にスケッチブック48冊、900点以上になるという作品の膨大さに圧倒されました。まさにタイトル通り、描くことが生きることになっていますね。好きなものに毎日出逢える喜びも伝わってきました。(執筆者:六車 由実)
審査員特別賞(持塚氏)

作家名 | 金谷 亮佑 |
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作品名 | 芝生にいるねこたち |
作品に込めた思い
大好きなねこたちのかわいい姿を描きました。
審査評
暖かな空気と、豊かな表情、繊細な色使いとバランスで描かれた作品です。小さくくぎりながら描かれた草原は猫たちがのんびり楽しく過ごすことができる場所にみえ、猫の表情もたくさんの顔を表現していて見ていて温かくなります。これからも自分のペースでゆっくり、楽しみながら絵を描いてください。(執筆者:持塚 三樹)
団体賞
応募総数トップ賞
waC*(藤枝市)
団体奨励賞
atelierQUOKKA(富士宮市)
団体奨励賞
就労継続支援B型事業所キャンバス(静岡市清水区)