Masaichi

Masaichi
静岡市在住
社会福祉法人 ラルシュかなの家所属

作家の特性

社会福祉法人ラルシュかなの家グループホームで暮らしている。

【なぜ絵を描き始めたか】
2005年ころ、社会福祉法人ラルシュかなの家では、イコン画(キリスト教の聖画)のコピーをベニヤ板に貼り販売していました。Masaichiさんはベニヤ板にイコン画を貼り付ける仕事をしていました。仕事の合間に、悪戯な気持ちからベニヤ板にイコン画を直接写し描いたところ、それを見た当時の職員が、木の板に描いてみたらいいのではないかと提案があり、近くの木工所から端板をもらい描くようになりました。
ラルシュかなの家に手伝いに来ていた、当時神学生だった天本神父が、Masaichiさんの絵を世に出したいと、「聖霊降臨」の絵をキリスト教の冊子の表紙に薦めてくれたり、ご自身が神父に叙任された際の記念カードに「さいわい」の絵を採用してくれたりと少しずつ知られてきました。

【どんな気持ちで描いているか】
絵を描いているときは何も考えずに描ける。時々、こんな絵でいいのかな、この人物にはこんな色でいいのかなと考える。色はあまり混ぜないで、人物の肌は木目を生かし自然な優しい表情が出るように工夫している。

【Masaichiさんの絵の魅力】
本人は近くにあったイコン画や聖画を、ただ見て描いただけと話していますが、作者自身が持つ素朴さ、正直さ、温かさを感じる絵ではないかと思います。ラルシュかなの家のグループホームには沢山のお客様が来られますが、Masaichiさんのもてなしや人柄にふれて、あたたかな気持ちになって帰っていくようです。Masaichiさんの絵にも同じような魅力があるのではないかと思います。Masaichiさんの作品「さいわい」はレンブラントの「放蕩息子の帰還」を彷彿させる温かさがあり人気のある作品です。

Masaichiの作品